聖書記載の史実考察(3)


キリストの出現を預言した旧約聖書

トリノの聖骸布論争2


プロの写真撮影と解剖医による詳細分析
そして、遂にNASAが謎に挑戦











1978年に聖骸布が公開された。
350万人もの人々が一目見ようと,
押しかけた。










1931年 5月
プロの写真家ジュゼッペ・エンリエは聖骸布の写真を12枚撮る。
フランスの解剖医ピエール・バベルなど多くの医学者が詳細な分析を行い多くの新事実が発見された。
「聖書」記載のイエスの処刑時の詳細な内容と一致する次の事実が明らかになった。

@茨の冠をかぶせられたためにできた額上部と後頭部の傷
A多数の鞭打ちの傷
B顔を殴られたときにできた右目下の打撲傷
C十字架を背負って歩かされた時にできた肩の上の傷
D十字架に釘で打ちつけられたときにできた手首の傷と血の跡
E同じく釘づけにされた足の傷と血の跡
F十字架上で、手首の傷から腕に流れた血の跡
Gイエスの死を確かめるために槍で突かれた右脇腹の傷
H亜麻布で遺体を包むとき、脇腹の槍傷から背中に流れた血の跡

このような事実から聖骸布にネガで刻印された人物はイエス・キリスト以外にありえないとする。




1973年 11月

モデナ大学のフランケ教授の研究所にて、聖骸布から2枚の試料片が切り取られ、
17本の糸が抜き取られる。
素材検査の結果、顔料や絵の具を使った形跡は一切なく、
像、傷などはすべて黄色からオレンジ色に至る細かい粒子で構成されるもの。
顔料や絵の具の使用時に起こる毛管現象が認められない。偽造説は完全に否定された。
このことによりイエスの肖像である可能性が俄然、高くなった。




1976年 スイスのマックス・フレイは粘着テープを聖骸布に当てて
塵を採取し56種類の花粉を発見している。
その花粉の分析からパレスチナで生育していた植物の花粉
(今では絶滅した種でガラリヤ湖の泥の中でのみ見つかったもの)を見つける。
他にイスタンブール(ビザンチウム)付近生息植物の花粉、
東部トルコのアルファ(エデッサ)、アナトリア地方の植物の花粉もあり、
Ian Wilsonの想定した聖骸布移動経路
(イスラエル→エデッサ→ビザンチウム→フランス→イタリア)が花粉によって裏付けられた。




NASAは聖骸布の平面的なネガ状態のもの(前掲)を立体画像化して絵画でないことを証明した。





1977年 NASA(米航空宇宙局)がVP−8と呼ばれる最新の映像解析機で、映像分析を行う。
コンピューターにより二次元映像を三次元映像に変換できる最新の装置だ。
スクリーン上には見事に立体の画像が浮かび上がり(写真参照)、
聖骸布絵画ではないことを証明した。
(絵筆を使えば筆のはこび、勢いの跡が必ず浮かび上がり、立体像も大きな歪みが出るのである。)









1978年 聖骸布の血痕と考えられていた部分が科学的調査により
毛管現象を起こしており、それが人間の血液であることが確認された。





聖骸布本物説も一方で
有力であるがそれでもまだ謎は残る。・・・

解決はまだ先へ持ち越されそうだ。















参考文献:
ミステリ−基礎講座 泉 保也
トリノの聖骸布(学研 ムー)








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