死海文書その2

又、偶然に図書館で見つけた話、ベン・ソロモン著 「死海文書の封印を解く」河出書房新書より。
今はちょっと懐かしいひとになってしまった感のある「ノストラダムス」の不思議なお話。

失われ、長く隠された物が発見されて
羊飼いは神のように尊ばれる
月はその長い時代を終える
それ以外の風説は、恥をかくだろう

(諸世紀 第1巻25番) 










「失われ、長く隠された物が発見されて」は約2000年前の古文書である羊皮紙に書かれた巻物が発見されたことにピッタリ一致する。

次の行の、「羊飼いは神のように尊ばれる」は、こうである。
素焼きの壺に入った「死海文書」を洞窟で発見したのは遊牧民であるベトウイン・ターミレ部族の羊飼いの少年、
通称エディブ(狼)、ムハンマド・エディプ・イッサであった。
その古文書を聖マルコ修道院などに高く売りつけることに成功したムハンマドたちは、ベトウイン仲間から尊敬されたに違いない。
(それだけではないだろうが)

3行目の「月は長い時代を終える」の「月」はイスラム教のシンボルを示すと考えられる。
国際医療団体の「赤十字」といえばそれはキリストの十字架からとった十字の紋章なのだが、
イスラム圏での同種の医療団体は十字架を嫌って、「赤い月」をその紋章に使っている。
「長い時代を終える」については、国連のパレスチナ分割決議によってユダヤ国家が生まれることが決まったのは、
奇しくも死海文書が発見された
のと同じ1947年11月29日であり、
パレスチナにおける「月(イスラム」はその長い時代(700年以上)をまさしく終えたのであった。

最後の行の「それ以外の風説は、恥をかくだろう」はどうだろうか。
死海文書が発見されるまでの最古の聖書写本といえば、1000年前の中世に筆写されたものしかなかった。
発見された死海文書は2000年前、イエス自身が生まれ、育ち、ユダヤ教を学び、教えを各地で説いた時代、
その当時の生の情報がインターネットで目の前に出てきたようなものだから、
これこそ世紀の大発見である。死海文書の研究がさらに進めば。今までのキリスト教の教義の数々、
聖書学者の立てた諸説がくつがえされてしまう可能性は大いにあろう。「真実」が出てきて「恥」をかくのは一体誰であろう。



右が発見者のムハンメド





第1洞穴から発見された完全な死海文書の一つ







ユダヤ教古文書のほぼ完全な巻物が当時のヨルダン領にあった 洞窟の中から発見され、その後、
まるでエホバの神からのお祝いのように、イスラエル建国決議の日にユダヤの考古学者の手に入り、
程なく全部がイスラエルに集まったのである。







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