聖母マリア像
 





ファティマの奇跡と聖母預言2

















ファティマで聖母マリアに出会った3人の牧童、左からヤシンタ、フランシス、ルチア。




 2回目の出現(6月13日) 約束のこの日、噂を聞きつけて約5−60人の見物人が集まった。貴婦人は約束通り現れ、ルチアは貴婦人に語りかけた。しかし集まった人々には、その姿も見えず声も聞こえなかった。ただ木の枝が黄金色に変わり、出現中はその重みで低く垂れ下がっていた。聖母はルチアに、「毎日ロザリオの祈りを唱えること、勉強して早く字が読めるようになること、ヤシンタとフランシスコがまもなく天国に召されること」などを告げた。この日の出現は15分位続き、対話が終わったとき全員が爆発音を聞き、小さな雲が木のそばから昇るのが目撃された。  聖母が預言したとおり、フランシスコは1年10ヶ月後の1919年4月4日、ヤシンタも2年8ヶ月後の1920年2月20日に死去している。

 3回目の出現(7月13日) 群集は約7000人に膨れ上がった。しかし、そこで起きたことは前回と同じものであった。群集の大部分は、単に見世物を見るように、空の一点を見つめて何やら語りかけるルチアを、好奇の目で見ていたにすぎなかった。だが、この日は重要なお言葉がルチアに授けられた。10月13日に大奇跡が行われる予定と、後年ファティマの大預言と呼ばれる「3つの預言」がルチアに託されたのだ。
そして「10月には、あなたたちに私が誰であるか、私が何を望んでいるか、お話します。 そしてすべての人たちが、あなたたちの言うことを信じるように、大きな奇跡を行って見せましょう。」この後に重要な3つの預言が告げられた。
 ルチア自身は後に、カルメラ会に入会して修道女になっているが、その上長であるコインブラ司教の強い要請を受け、1930年に聖母との対話の一部始終を記述した文書を作成し、それはそのままバチカンに送付された。第1と第2の預言は、25年後の1942年に初めて一般に公表された。それによると、「秘密は3つの異なった事柄から成り立っていますが、互いに密接に関連しています。これから私(ルチア)はそのうちの2つを公表しますが、3つ目の事柄は1960年まで秘密のままにしておかねばなりません。」ここではファティマ第1と第2のメッセージが明らかにされている。
 第1の預言には、間もなく第1次世界大戦が終結すること、そしてロシアが災いの中心になることが示唆されている。この預言で第1次世界大戦に関してルチアは教会関係者に、聖母は「来年の終わりまでに」平和が回復すると告げたことを明らかにして、その預言通り、第1次世界大戦は1918年11月11日に終結した。ロシアが災いの中心になることは以降の歴史を見ても明らかで、預言の4ヶ月後にロシア革命が起こっている。
 第2の預言は、第2次世界大戦の勃発を告げている。そこでは「次の教皇(ピオ10世)の在位期間中に、もっとひどい戦争が始まり、その時あなたがたは、夜空に不思議な大きな光が輝くのを見るでしょう。」と預言されている。問題の教皇(ピオ10世)は1939年2月10日まで在位して亡くなっている。第2次世界大戦は正式には1939年9月に開戦とされるが、スペイン内戦や、日中戦争などを考慮すれば、実質上、教皇在位末期と言えるだろう。1938年の1月25日から26日にかけて、夜半のヨーロッパ全域の空に血のように赤いオーロラが出現した。この驚くべき現象は当時の新聞に大きく報道された。そしてヒットラーの台頭、第2次世界大戦の勃発へと預言が成就された。

4回目の出現(8月13日) 人心をたぶらかす行為だとしてルチアたち3人が当局に拘束され、約束の場所に行けなかったにもかかわらず、なんと約1万8000人もの群集が集まった.しかし当人たちが不在のまま、1万8000人の群集を前にすさまじい雷鳴がとどろき、閃光とともに強烈なイナズマがきらめいた。地上には虹のような光が満ちて、太陽の周囲の雲はさまざまな光を反射した。そして例のヒイラギの木の上に小さな雲が出現し、およそ10分間とどまってから上昇した。3人が釈放されたのは8月15日だったが、その4日後の、8月19日午後4時頃、ルチアたち3人はバリンホスという場所で羊の番をしていた時、突然気温が下がるのを感じた。そして太陽の光が消え、地上に虹が満ちた。閃光が生じ、こどもたちのそばの木の上に雲に包まれた輝く球体が出現し、そこから光とともに前と同じ姿の聖母が現れたのである。10分後ルチアと話し終えた光の貴婦人は、輝く球体と共に東の空に去っていった。聖母は回りの迫害に対する3人の勇気を誉めた反面で、約束を守らなかったことを当人たちの責任とみなし、そのために、10月13日に予告された奇跡のスケールが縮小されることを告げられた。

5回目の出現(9月13日) この日は葡萄の収穫期であるにもかかわらず、3人が当局に監禁された話も伝わって人々の関心を呼び、群集は3万にも膨れあがった。正午きっかり、急に太陽が光を失い暗くなったとき、あたり一面、光一色となった。そして全員が見守る中、東の空に銀白色に光輝くタマゴ型の球体が現れ、西に向かってゆっくりと移動するのが見えた。この奇跡の正体を暴こうとする司祭が一部始終を目撃していた。「あれは天国の乗り物で、聖母を玉座から、この禁断の荒野へ運んできたのだ」と語った。以来、このタマゴ型の球体は「聖母の乗り物」と称されることになった。











ファティマの奇跡と聖母預言3



























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